2015年4月2日木曜日

3月29日 地方議会を変える千代田区会議主宰 「このままでいいのか地方議会」 セミナー開催が開催されました。

地方議会を変える千代田区会議主宰 このままでいいのか地方議会
セミナー開催が開催されました。
日時:2015年3月29日(日)15:00〜16:00
会場:ハロー貸会議室飯田橋6階(千代田区飯田橋3-4-4第5田中ビル6階)
富士見会場の様子 動画と抜粋書き起こしです。
スピーカー 岸博幸氏 原英史氏 西田陽光氏 





書き起こし
岸:今朝の毎日新聞にも出ていたが、4月の統一地方選挙では無投票で当選してしまう議員の割合が22.5%=5人に1人以上。この4月に統一地方選挙が行われる960自治体のうち、325自治体が無投票になるとされている。これは恐ろしいこと。

岸:地方活性化で挙げられる事例はほとんどが首長主導で、市町村長がアイディアをもって頑張っている自治体。最近では秋田県仙北市(国有林の民間管理)や長野県飯田市(リニア新幹線開通に向けたまちづくり)、福井県鯖江市(漆産業の活性化)など。第2に、地元の民間側に意欲ある人たちがいる自治体のケースで、例えば大分県豊後高田市(昭和30年代の街並み再現)は、年間観光客数37万人を呼んでいる。要するに、地方活性化で新しいアイディアを生み出しているのは、首長か民間にやる気のある人がいた場合で、地方議会の議員が関与しているケースは皆無。5人に1人が無投票で選ばれるのだから無理もない。

岸:安倍政権が地方創生と言っているが、無投票で議員が決まる都市では地方創生など絶対に無理。ただしこの状況はまずいので何か起点をつくらなければならないが、世襲・既得権益化している地方議会に、NPO活動などでやる気のある人が選ばれるようでなくてはならない。

岸:法律改正を伴う改革には時間がかかる。そこで、まずは議会を土日・夜間に開催しようと考える。会社員のほか、NPO活動などで問題意識を持った方を議員にして改革を進めていこうということに尽きる。これには法律改正も条例案も必要なく、議会が決めればできること。戦略としては、まずは千代田区から変えてみる。政治・行政・ビジネス・文化の中心地である千代田区から土日・夜間開催が実現できれば、全国に広がる可能性を持つ。千代田区から始めるもうひとつの理由は、住民票を持つ夜間人口(4万人)と昼間人口(100万人)の差が非常に大きいこと。千代田区の職員はその4万人をみながら仕事しているが、昼間の人口を視野に入れた政策も必要で、そのためには議会に昼間の人口の声を反映させる必要がある。以上2つの理由から、千代田区から変える必要があると考える。
原:普通の人が普通に仕事を持ったまま議員になれるようにして、色々な人たちが議会に入って欲しいというのが今回の提案。
フロア:昼間人口と夜間人口の差が大きいというのは問題であるのか、ただの現象であると捉えるべきか。
岸:人口減少が進むなか、人口の都心回帰は間違いなく進む。そのなかで、千代田区はただ受け身でいるだけでよいのか。人口流出を避ける政策を考えなくて良いのか。常に先のリスクはあるので、長期的な視点で企業・人ともに長く滞留してもらうことは考える必要がある。

原:戦略としては、これまで選挙に行っていない人たちに訴求すること。千代田区では国政選挙と区議選挙の投票率が10%以上も違う。新規マンションの住民は国政に関心あっても地方にはそうでもない。その10%のうち何割かでも、千代田区から日本を変えるという今回の提案に興味を持ってもらえれば、本当に変わるのではないか。

フロア:諸外国では地方議会議員は無報酬とのことだが、議員をやる方は長くやるのか、それともマンションの管理組合のように持ち回りでやるのか、実情はどのようなものなのか。
原:職業としての議員ではないので、持ち回りのようなイメージで理解してよいと思う。

フロア:大がかりな政策・プロジェクトを考えた場合、作業量・体力とも消耗することになるが、専業議員と兼業議員との共存関係はどうなるのか。仮にこの選挙で何人か当選しても、既存の専業議員との間で議論は平行線をたどるのではないか。

原:最終的な形態に関しては異論があると思うが、そこに至るまでの議論を、何人かでも議会に入って、して頂きたい。世界各国と比較して、例えば議院内閣制的な制度でも良い。あるいは、議員の数を少数に絞って、専業でやって貰ってもよい。アメリカのようなシティ・マネージャーでもよい。恐らく地方の実情によって好ましい形態は異なり、そこに至るまでの議論をしたいのだが、現状の議会の体制ではそれもしようがない。まずは議会に多様な人たちに入って貰い、そこで色々な観点から議論して頂きたい。
岸:色々なバリエーションがあってよい。ただ、そのバリエーションをつくるためには、議会の構成が多様でなくてはならない。土日・夜間開催を実現して多様な人々を議会に送り込まないことには、バリエーションすらつくれない。そのための第一歩としての、土日・夜間開催。是非、皆様のお力をお借りしたい


以上


当日のチラシ


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