2015年4月28日火曜日

今回いただいた935票を出発点に、「土日夜間議会改革」を実現します

26日投票の千代田区議会選挙で、私たち「土日夜間議会改革」は、残念ながら、議席を獲得できませんでした。


結果を出せなかったことは、本当に悔やまれます。
ご賛同・ご支援いただいていた皆様には、本当に申し訳ありませんでした。

今回の選挙で、私たちは、候補者も選挙スタッフも、「本業優先」「仕事をしながら選挙もやる」という方針を貫きました。
そうでなければ、「ふつうの人が議員になれるように」という私たちの目的を、自己否定することになると考えたからです。

また、候補予定者2名を内定したのが2週間ちょっと前、3名が出そろったのは告示直前と、準備も不十分な状態でした。
選挙をよくご存じの方からは、「そんなことで票が入るわけがない」「供託金がもったいない」とのご指摘もいただいていました。

しかし、結果としては、3候補合計すれば935票という票数をいただくことができました。
これは、有効投票数の4.5%、政党・団体としては、民主党(760票)、維新の党(606票)を上回る票数でした。

私たちに一票を投じていただいた935人の皆様には、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

一方で、せっかくいただいた票を死票にしてしまいました。このことは、本当に申し訳なく、お詫び申し上げます。

「候補者の数を絞っておけば当選できたのに・・」とのご指摘も頂戴しております。
しかし、私たちは、「議員になる」ことが目的ではなく、「議会を変える」ことが目的でした。
そのためには、少なくとも3名の議員(議案提出できる人数)が必要と考えていました
選挙戦術のために候補者数を絞るという選択肢は、私たちにはありませんでした。

「仕事をしながら選挙」という制約の下ではありましたが、この一週間、駅前、街中、集会場などで、有権者の皆様とお話しする機会をできる限り作ってまいりました。
そうした中で、「土日夜間議会改革」について、きちんとお話しすれば、多くの方々にご賛同いただけることを、日々実感しました。これは、私たちにとって、大きな自信になりました。

しかし、私たちと全く接点のないまま、投票日を迎えられた方も少なくなかったかと思います。これは、私たちの力不足でした。
同時に、選挙期間がわずか一週間であることをはじめ、現行の公職選挙法の制度が、新たなチャレンジャーにとって大きなハードルであることも、強く実感しました。
もちろん、それであきらめるつもりは毛頭ありません。

「土日夜間議会改革」は、実現するまで、チャレンジし続けます。

今回いただいた貴重な935票を出発点として、せっかく膨らみかけた機運をしぼませることのないよう、早急に次のステップを踏み出すつもりです。
4年後の千代田区議会選挙をただ待っているつもりはありません。
詳細は、また追って、このサイト上で発表していきます。

今回、私たちの取組に関心をもっていただき、ご賛同・ご支援をいただいた皆様には、ぜひ引き続き、さらなる応援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
(4月27日、土日夜間議会改革事務局より)

2015年4月26日日曜日

みなさん投票所に行きましょう(4月26日 日曜日は投票日)

投票所に行きましょう!

26日(日)は投票日です。
投票所に必ず行きましょう。

国政には関心があっても、市区町村議員の選挙には関心がないという方も少なくないよ
うです。
例えば、千代田区の場合、
・区議会議員選挙の投票率は49.66%(2011年)、
・衆議院議員選挙の投票率は59.93%(2014年)でした。

しかし、最も身近な地域で、自分たちのことを決めるべき市区町村議会を、おろそかに
してよいのでしょうか?
有権者が地方議会に目を向けなければ、地方議会のレベルアップはできません。

今回の千代田区議会選挙は、「最大の注目選挙区」としてメディアで取り上げられ、全
国から注目を浴びている選挙でもあります。

公職選挙法の制約上、これ以上、ここでその理由を語ることは差し控えます。

ともかく、投票所に足を運びましょう。
そして、その前に、選挙公報やインターネットなどで、できるだけ情報収集をしましょ
う。



2015年4月25日土曜日

歴史的な一票を投じてください



今回の統一地方選挙、ほぼ無風と言われる中、革新的だとの声もいただいた「土日夜間議会」への取り組み。

そのせいでしょうか。千代田区は大激戦の様相でした。千代田区といえば沢山の駅がありますが、とある駅のとある出入口では、ある日6名の候補者が同じ時間帯に立っていました。

選挙運動の1週間。最初は千代田区のみなさんも「土日夜間改革」のことはご存知なかったと思います。しかし、日々選挙活動をおこなっていくうちに、だんだんと浸透し、知られていくのが手に取るようにわかるようになってきました。

街頭でも、「言ってること、よくわかるわよ」と声をかけてくださるご婦人、「考え方に賛同しています」と握手を求めてくる青年、「良い考え方なんだから、もっとわかりやすく伝えなきゃ」と言ってくださる方「がんばって!」と声をかけてくださる、本当に多数の方など、沢山の声をいただきました。

しかし、立候補者としては新人である私には、それら多くの街での声や握手が、どう票に結びついていくのか、それはなんともわからないというのが、正直なところです。

土日夜間会議は、今回の千代田区議選において、出来る限りの説明を試みました。

あとは、有権者のみなさんの判断を待つのみです。
これまでの議会で良いという方は他の候補に投票していただき、新しい議会をつくっていきたいという方は、土日夜間議会の候補に投票していただきたくことになると思います。

今回の千代田区議会の投票は、無風どころではありません。

地方議会のこれからを考える上、歴史的な一票となると思います。

千代田区の皆さんへお願いです。是非とも投票所へ足を運んでください。普段投票には行ってないという方は特に今回、一票の権利を、必ず行使して、これからの区議会、さらには地方議会をどうしていきたいか、その意思を示していただきたいと思います。

歴史的な一票を自らの手で、投じてください。
よろしくおねがいします。

私達「土日夜間会議」は3人の候補をまとまって議会へ送り込むため、エリア別での投票をお願いしております。

1)<麹町・番町・九段エリア>にお住まいの方は、「ふかみ英一郎」にお願いします。
2)<富士見・飯田橋・神保町エリア>にお住まいの方は、「いわさき孝太郎」にお願いします。
3)<神田・岩本町エリア>にお住まいの方は、「北島あつ子」にお願いします。

それでは4月26日(日)の投票日、いよいよ明日ですが、みなさんよろしくお願いします。

土日夜間議会ホーム
http://donichiyakan.jp/

「土日夜間」からのお願い
http://chiyodakaigi.blogspot.jp/2015/04/blog-post_36.html

(執筆:ふかみ英一郎)


「土日夜間」からのお願い




統一地方選の最終日です。全国そこら中で、「最後のお願い」と繰り返す候補者たちが行きかっています。

しかし、それほど「お願い」をしてまで議員になりたい理由は何なのでしょうか?

地方議会の大半は、政策の条例の提出が全くない、首長提出の議案の否決・修正が全くなされないといった状態です。

当選したあとは何も仕事をしないのに、なぜ選挙のときだけはあれほど「お願い」をするのでしょうか?

地方議員は極めておいしいお仕事です。千代田区議の場合は、時給換算6万7千円の超高給です。

もちろん個人差はあるでしょうが、これでは、何かやりたいことがあって議員になろうとしているのでなく、時給6万7千円のお給料のために「お願い」しているように思われても仕方ないのでないでしょうか。

私たち「土日夜間」の候補者たちは、議員というお仕事で食べていくつもりはありませ。その必要もありません。

立候補している理由は、日本ではじめての土日夜間議会を実現したいという一点です。

何が何でも議員にしてくださいとお願いするつもりはありません。

「土日夜間議会改革」の考え方に賛同いただける有権者の方々は、必ず投票にいらっしゃってください

これが私たちのお願いです。

土日夜間議会改革
http://donichiyakan.jp/

土日夜間議会改革 ふかみ英一郎候補 日本ではじめての土日夜間議会を実現したいという一点です。

統一地方選の最終日です。全国そこら中で、「最後のお願い」と繰り返す候補者たちが行きかっています。

しかし、それほど「お願い」をしてまで議員になりたい理由は何なのでしょうか?
地方議会の大半は、政策の条例の提出が全くない、首長提出の議案の否決・修正が全くなされないといった状態です。
当選したあとは何も仕事をしないのに、なぜ選挙のときだけはあれほど「お願い」をするのでしょうか?

地方議員は極めておいしいお仕事です。千代田区議の場合は、時給換算6万7千円の超高給です。
もちろん個人差はあるでしょうが、これでは、何かやりたいことがあって議員になろうとしているのでなく、時給6万7千円のお給料のために「お願い」しているように思われても仕方ないのでないでしょうか。

私たち「土日夜間」の候補者たちは、議員というお仕事で食べていくつもりはありません。その必要もありません。

立候補している理由は、日本ではじめての土日夜間議会を実現したいという一点です。

何が何でも議員にしてくださいとお願いするつもりはありません。

「土日夜間議会改革」の考え方に賛同いただける有権者の方々は、必ず投票にいらっしゃってください。
これが私たちのお願いです。

「土日夜間」からのお願い

統一地方選の最終日です。全国そこら中で、「最後のお願い」と繰り返す候補者たちが行きかっています。

しかし、それほど「お願い」をしてまで議員になりたい理由は何なのでしょうか?
地方議会の大半は、政策の条例の提出が全くない、首長提出の議案の否決・修正が全くなされないといった状態です。当選したあとは何も仕事をしないのに、なぜ選挙のときだけはあれほど「お願い」をするのでしょうか?

地方議員は極めておいしいお仕事です。千代田区議の場合は、時給換算6万7千円の超高給です。
もちろん個人差はあるでしょうが、これでは、何かやりたいことがあって議員になろうとしているのでなく、時給6万7千円のお給料のために「お願い」しているように思われても仕方ないのでないでしょうか。

私たち「土日夜間」の候補者たちは、議員というお仕事で食べていくつもりはありません。その必要もありません。

立候補している理由は、日本ではじめての土日夜間議会を実現したいという一点です。

何が何でも議員にしてくださいとお願いするつもりはありません。

「土日夜間議会改革」の考え方に賛同いただける有権者の方々は、必ず投票にいらっしゃってください。
これが私たちのお願いです。

日本初を千代田区から「土日夜間に議会」を開きたい2つの理由

千代田区議候補の ふかみ英一郎です。
千代田区から、日本初の新しい試みをはじめたい。みなさんの応援をよろしくお願いします。

■土日夜間に議会を開きたい2つの理由


1つめの理由
千代田区は、政治、行政、経済、ビジネス、教育、文化などのあらゆる面で、日本の中枢です。日本の最先端の人材が集まり、世界中の人たちも集まってくる場所です。
そういった人たちの知恵を議会に集めたい。
そのためには、議会を土日・夜間に開催し、働きながらでも参加できるようなシステムにする必要があります。

2つめの理由
千代田区の議員さんの報酬を計算したところ、時給6万7千円でした。
わたしたちは兼業の議員を増やすことで、議員報酬を大幅に削減したいと考えています。まずは、第一段階として、報酬の半減。それ以降も、議員の仕事の評価制度を導入するなどし、議員報酬を適正なものとします。
兼業の議員を増やすためには、土日・夜間に議会を開くことが必要です。
土日・夜間に議会を開いて、ほんとうに大丈夫なのかという声もあります。
世界の多くの国で、地方議会を休日や夜に開き、仕事を持った人も参加しているのです。
地方議会は土日・夜間でもまったく問題はありません。
問題ないどころか、土日・夜間にすることで議会をバージョンアップすることができるのです。
土日夜間からは今回3名の候補を立てました
「いわさき孝太郎」「北島あつ子」「ふかみ英一郎」
この3名を議会に送り込んで千代田区議会を変えたいと思います。
いつもは選挙に出向かないという人が選挙にでかければ、世の中を変えることができます。
みなさん是非、投票所へ足を運んでください。

土日夜間議会

発起人の橘川幸夫氏から応援メッセージをいただきました!

土日・夜間 議会改革! 地方議会を変える千代田区会議の活動を支持します。
 私たちの身近な政治である地方議会は、昨年は、号泣議員が話題になりましたが、なんでこんな人が、という議員が多く見受けられます。組織の代弁者か、暇な変人のような方しか立候補しないのではないか。それは、今の日本では、議員に立候補するためには、会社を辞めなければならないという縛りが一番大きな理由でしょう。欧米のように、地方議会は、地域生活者の代理人なのですから、多様な生活者の中から、ボランティアに近い形で運営すればよい。

 にもかかわらず、日本の議員は、特権階級として、高額な収入と待遇を得ています。地方議会は年間90日開催されているので、それを業務とすると、時給は6万円になるという試算もあります。それで90日以外は何をしているのかというと、お祭り行事の来賓になったり、支援者の冠婚葬祭に行ったりと、つまり、選挙活動をしているのです。そういう行事に、議員が出る必要が本当にあるのでしょうか。もっと、やるべき仕事、やるべき勉強があるのではないでしょうか。更に、地域によっては、この特権階級の世襲制みたいな流れも生まれています。不適切な議員と怠惰な公務員が、日本の資産を食い散らかしていると思います。

 地方議会を変える国民会議は、議会の開催を「土日・夜間」にすることによって、多くの普通の労働者・生活者が政治に参加出来るようにしようというコンセプトで立ち上がりました。私も発起人の一人に加えさせていただきました。

 この活動の素晴らしいところは、主義主張の政治性は無視して、「土日夜間議会開催」というシステム改革を全面に打ち出して、仲間を広げていこうというところです。これまでの政治活動は、個人のイデオロギーを拡大ていくための「あいつは敵だ、敵は殺せ」という原理でやってきました。ネットの中も、右翼と左翼の勢力争いのような議論が盛んです。しかし、そんなことやっている間に、本当に倒さなければならないものは、何も発言せず、温かい毛布にくるまってヌクヌクしているのです。

 土日夜間議会開催というスローガンは、そうした、ヌクヌクを放逐するための活動です。それをしないかぎり、どれだけ優れた政治思想が登場し、政治経営が行われたとしても、足元は腐ったままです。まずは、普通の人が、政治に参加出来る流れを作りたいと思います。

 今回の千代田区議選では、3人の仲間が立候補しています。なかでも、深水英一郎くんは、まだインターネットの黎明期に、僕がニフティサーブの深水くんの発言を面白がって、まだ大手企業のSEを辞めたばかりの深水くんを、大阪まで訪ねていきました。やがて、彼は、「メールマガジン」というコンセプトを作り、僕に相談に来ました。死ぬ気でやれ、と伝えました。パソコンがないというので、買ってあげました(笑)。それが「まぐまぐ」です。まぐまぐの最初のコンテンツとして、まだ無名だった田口ランディとつなげました。「メールマガジン」というのは、日本ほど盛んな国は世界にありません。なぜ日本にあって、アメリカで盛んではないのか。それは、アメリカには深水英一郎がいなかったからです。インターネットの数少ない、日本オリジナル文化を作った男です。彼は、メルマガによって、個人が出版する仕組みを作りたかったのです。その後、2chの運動に参加し、2chの検索エンジンを開発し、未来検索ブラジルの代表を勤めています。僕とは、参加型メディア開発の同士です。

 その深水くんが、今回、土日・夜間議会改革をスローガンにした選挙に立候補しています。これも、彼の一貫した「参加型メディア」「参加型社会」へのアプローチてす。今回の千代田区議選の試みは、必ずや、全国各地の地域で真摯に政治活動をしている人、しようとしている人の心に届くと思います。そうした人たちと連携して、この活動をしなくてもよい日本が実現すると、素晴らしいと思います。ご支援、よろしくお願いいたします。

この候補に投票をお願いします!

私たち「土日夜間」の3人の候補は、「土日夜間開催」「本業は持ちつつ、議員も兼務」「報酬半減」という3点を共有しています。
3人が先兵として議会に入ることで、議会を変えられます。

議案提出のために、何としても、3人がまとまって議会に入ることが必要です。

千代田区議会選挙は、38人の候補のうち、上位1番から25番までが当選する仕組みです。
ひとりの候補にだけ票が集まり、その人だけは上位当選したが、残り2人は落選……といった事態は避けたいと考えています。

このため、私たちは、エリア別での投票をお願いしております。

1)<麹町・番町・九段エリア>にお住まいの方は、「ふかみ英一郎」にお願いします。
2)<富士見・飯田橋・神保町エリア>にお住まいの方は、「いわさき孝太郎」にお願いします。
3)<神田・岩本町エリア>にお住まいの方は、「北島あつ子」にお願いします。

もちろん、特定の候補者をご存じの場合などは、エリアと関係なく投票いただいても構いませんが、できるだけ、エリア別での投票にご協力いただけると助かります。


何卒よろしくお願いいたします。


2015年4月24日金曜日

竹中平蔵氏からのメッセージ

「土日夜間議会改革セミナー」(2015417日@都市センターホテル)


以下書き起こしです。
 今、統一地方選挙の只中で候補者のみなさんは、「住民へのサービスを充実させますよ」といろんな公約をしておられます。それはそれで大変結構なことなんですが、より重要なのは選挙の機会を活用して「地方議会とは何なのか?」「地方議会はそもそもどうあるべきなのか?」という本質論を議論しないといけないと思います。
 アメリカに長く住んでいた経験から言いますと、選挙というのは「民主主義を考えなおす、勉強する機会である」ということを学校で教えられます。日本においてもまさに今、「地方議会はどうあるべきか?」ということを考えなおさねばならない時期だと思うのです。
 地方議会の多くはPTAやマンションの理事会と同じように、土日や夜間でできることなのではないでしょうか。私はそのように思いますし、私がアメリカのニューヨーク郊外に住んでいたカウンティでもそのように行われていました。

 ところが日本の地方議員さんというのは、国会議員と同じようにバッジを付けて、専業でやっておられる方が多い。この日本にはなんと35,000人の地方議会の議員さんがいらっしゃるそうですが、この数は弁護士と同じ数で、つまり相当存在感があるということです。
 そしてそこで使われているお金が2,600億円ぐらいと言われています。このお金がどのくらいかと言いますと、昨今日本の伝統文化の保存やソフトブランドの必要性が言われていますが、そのようなアーティストや文化のために使われている国の予算は1,000億円です。その2,6倍が地方議会議員に使われているわけです。特に都道府県議会の議員さんは平均すると年収2,000万円を超えているんですね。アメリカでは平均400万円ぐらいだと言いますから、5倍の給料をもらっているわけであります。

 もちろん、他人の給料が高いからけしからんというのはさもしい議論でありまして、いい仕事をして高い給料を貰うというのは大変いいことなんです。問題はいい仕事をしているか?なんです。
 ある調査によりますと、市長を中心とした行政側が出してきた議案をそのまま通している「丸のみ議会」が半分はあると言われています。議案が出てきたら「賛成」「反対」というだけで、修正もしないし、提案もしない。そういう議会が半分もあるわけで、このような議会がいいとはとても思えません。なぜこのようになっているのか、私はかねてから不思議に思います。そもそも日本の民主主義、近代化というのが、上からの民主主義、近代化だったからかもしれません。

 経済の立場から勉強をして面白いと思うのは、明治4年に岩倉具視を団長とする欧米の調査団が視察に出るわけですが、これがすごい。明治維新から間もない頃、ほとんど政府がからっぽになるぐらいにみんなが視察に行くんです。残っていたのは板垣退助と西郷隆盛ぐらい。それだけの人たちが視察してきたなかで、彼らの心を最も強く打ったのは、プロシアの鉄血宰相として登場し、ものすごい近代化を行ってきたビスマルクの言葉に非常に強くインプレスされたわけです。そして帰ってきた彼らは、内務省を作り、それが今の総務省になっている。私は小泉内閣のときに総務大臣をやらせていただいたのですが、大臣室には大久保利通の書が掛かっているんです。「為政清明」と書いてあります。「政を成すには清く明らかでなければならない」。

 そして、私が総務大臣だったとき、実は地方制度調査会から大変重要な答申がなされました。第28次答申というもので、まさに土日夜間に議会が開催でき、それによってふつうに働いている人、多様な人材がPTAやマンション管理組合のように集まるシステムをつくろうじゃないかというものです。そして第30次の答申で道州制が出ているんです。
 第28次答申が出た、今からちょうど10年前(2005年)、まともな議論が行われ始めたわけですが、ほとんど何の進展もないままに10年が過ぎてしまいました。
 しかし、これを機に、まず日本の中心であり、ひとつの地方である千代田区から地方議会を変えようというわけであります。


 ぜひ、土日夜間に議会を開催して、ふつうに頑張っている人がコミュニティを作っていくという成熟した社会にしたいと思っています。